定期テストや高校入試にも役立つ中学歴史のまとめ『市民革命と産業革命』
2025/04/01
中学生にとって、社会の歴史は重要教科の一つです。歴史は覚えることも多いので、各時代別に時代の流れや特徴を押さえることが必要です。この記事では数回にわたって、各時代別の概要やキーワード・キーパーソンなどを紹介し、それぞれの時代がどんな特徴を持つのかを把握してもらいたいと思います。第11回目は『市民革命と産業革命』の内容となります。どうぞご覧ください !
目次
市民革命と啓蒙思想
17世紀のヨーロッパでは、オランダが経済や文化の中心地でした。オランダは日本との貿易も行なうなど、多くの国と交易をしていました。フランスやイギリスは、オランダに対抗して産業を育てて軍備を整えました。1600年に、イギリスが東インド会社を設立して海外に進出し、茶や絹織物など海外の産物が広まりました。新聞や雑誌も発行され、博物館も建設されました。
また近代のヨーロッパでは、 合理的・科学的な態度で、これまでの制度や考え方を批判する思想 が生まれ、市民社会の成立に大きな影響をもたらしました。この考え方を、 啓蒙思想 と呼びます。代表的な3人の啓蒙思想家の考え方は以下の通りです。
◇社会契約説と抵抗権を唱えたロック
イギリスの哲学者 ロックは17世紀に 社会契約説 と 抵抗権 という考え方を提唱しました。社会契約説とは 「社会や国家は、各個人との契約によって成立する」 という考え方です。これは言い換えると 「権力者は生まれつき権力を持っているわけではない」 ということになります。
抵抗権とは 「人民(民衆)は、支配する権力者の横暴に対して抵抗する権利がある」 という考え方です。
◇社会契約説 と 人民主権 を提唱した哲学者 ルソー
人民主権とは 「政治の主権(=政治を決定する権利)は人民にある」 という考え方で、現代の国民主権のもとになりました。
◇三権分立を提唱した哲学者 モンテスキュー
三権分立とは 「権力を3つに分け、1つに集中することを避ける」 という概念です。
現在の日本の政治における、三権分立の仕組みでは
政治を行う行政権は 内閣 、法律を作る立法権は 国会 、裁判を行う司法権は 裁判所
というように、 権力を3つに分けてバランスをとっています。
アメリカの独立
イギリスでは国王が王権神授説をとって中央集権をめざしましたが、議会がこれに反対し内戦が勃発(ぼっぱつ)しました。そして、クロムウェルが指導する共和制の革命(ピューリタン革命)がおこりました。しかし、共和制は長くは続かず、1688、89年の名誉革命によって、国王を立て権利章典を制定しました。これにより、立憲君主制と議会政治が成立しました。
国民生活は充実し、すぐれた海軍も持っていたイギリスは、海外の植民地を拡大し、18世紀後半にはヨーロッパ最強国となりました。
北アメリカのイギリス植民地では、本国から移住する人が増えていきました。18世紀後半、イギリス本国が新しい課税を取り入れ、それを反対する運動を弾圧したため、1776年にフランスの支援を受けて、植民地で独立運動がおこりました。独立戦争に勝って「アメリカ」となった新国は、人民主権、連邦制、三権分立を柱とした合衆国憲法を制定しました。
【アメリカ独立の経緯】
1787年にアメリカ合衆国憲法が制定された。
1776年7月4日に独立宣言が承認され、イギリスとのつながりを断ち切った。
1776年7月8日に独立宣言が初めて公に読み上げられた。
1781年10月にアメリカ軍とフランス軍がヨークタウンでイギリス軍を降伏させ、事実上独立戦争が終結した。
1783年9月にパリ条約が結ばれ、正式にアメリカの独立が認められた。
【アメリカ独立の意義】
君主を持たない新しい国の登場は西ヨーロッパに大きな変化をもたらした。
独立の理念「自由と平等」はフランス革命に大きな影響を与えた。
独立宣言は、やがて世界中の民主主義や人権思想の形成に大きな影響を与えることになった。
産業革命
18世紀後半、イギリスは大西洋の三角貿易により強力な経済力を持つようになり、世界経済の中心となりました。科学技術の発達と産業の仕組みの変革により、製鉄、機械、造船、軍事などの産業が急成長し、19世紀にイギリスは「世界の工場」と呼ばれるようになりました。これを産業革命と言います。
産業革命は、生産活動の中で資本を持つ者が経営者となり、賃金を払って労働者を雇う仕組みで、これを資本主義と言います。資本主義社会では様々な問題もありましたが、資本者と労働者の貧富の差が激しく、労働災害が続きました。そこで労働者たちは、自らの職業と生活を守るために労働組合を結成しました。資本主義が広がる中で、それを批判する社会主義の思想も現れ、マルクスなどが著書で紹介したことから、労働者や知識人の間に広まりました。
【産業革命の主な特徴】
蒸気機関の開発や鉄道の開通など、技術が進歩した
工場での大量生産が可能になり、経営者と労働者という分業体制が生まれた
資本主義というしくみが生まれ、貧富の差が拡大した
1人あたりのGDP(国内総生産)が増加し、経済成長が資本主義経済の中で始まった
【産業革命の時期】
1733年から1840年付近までの第一次産業革命と、それ以降の第二次産業革命に大別される
第2次産業革命では、内燃機関や電力で大量生産が可能となった
【産業革命の影響】
資本主義と社会主義という2つの考え方が生まれ、後に世界を二分することになった
都市での大気汚染の発生、貧困層の増大など、新たな社会問題も生み出した
市民革命と産業革命のキーワード
【キーワード】
三権分立
権力を立法・行政・司法の3つに分けてお互いを独立させる考え。
啓蒙思想
現実的な理性を重視し、迷信や偏見など非合理的な考えを排除する思想。
ピューリタン革命
イギリスで、国王による政治体制を否定し、多数の人々によって政治を行なう共和制に転換した。清教徒革命とも呼ばれる。
三角貿易
大西洋をはさんだ貿易のしくみで、新大陸の資源を得るためにアフリカに雑貨や武器などを送り、アフリカから奴隷を連れてきて新大陸で働かせた。
産業革命
織機・紡織機野生鉄技術が改良され、ワットが蒸気機関を発明して新たに動力源を開発した。このように、工業分野を中心に様々な改良や開発が行なわれた革命。
資本主義
資本家が利潤を得るために、工場や機械などをそろえて労働者を雇って生産活動を行なうしくみ。
南北戦争
工業が発展して資本家が多く、奴隷制に反対する北部と、大農場が多く農業を主体として奴隷制に賛成する南部が対立して、戦争をくり広げた。
【キーパーソン】
ロック
社会契約説と抵抗権を唱えたイギリスの哲学者。
ルソー
人民主権をうったえた思想家。
モンテスキュー
三権分立を唱えた思想家。
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